落語で笑える喜び。「白酒甚語楼ふたり会」を聞く

会場に着くまで半信半疑でした。本当に開かれるんだろうか。
会場の入口に落語会は急遽中止になりました、なんて貼紙がして
あるんじゃないだろうな。
お江戸日本橋亭に着いたら、並んでいた人が入場し始めたところ
です。ああ、本当にやるんだなあ!
6月3日の「白酒甚語楼ふたり会」。2か月半ぶりの落語です。

入口で前座さんが体温測定、その前座さんにビニール幕越しに
木戸銭払って手の消毒。消毒してから払うほうが、前座さんの
安全のためにはいいような気もしますがねえ。
今回は番組案内などの配布物はなし。靴を脱いで履き替える
スリッパもなし。靴下のままで場内へ。
場内は、畳スペースを取り払い、すべて椅子席。それも間隔を
空けてゆったりと設置しています。50席、定員の半分です。
これならどこに座っても高座がよく見えます。
客にとってはありがたいですが、師匠方にとっては収入は半分、
いや、会場費は同じだからその分差っ引くと半分以下です。
少し値上げしてもいいですよ、師匠。(この会は二人の自主興行
なので木戸銭が安い!)

やがて開演。
なにしろ2か月半ぶりなので、もう何を聞いても可笑しい、
というか、可笑しがりたい笑いたい、そんな心境なのでした。
落語を聞いて笑えるのは本当にありがたいなあ、としみじみ
思うのでありました。

番組
・前座(あられ):「子ほめ」
テンポがよくて清潔感もあって楽しめました。
すでに小太り気味なので、将来は白酒師匠のようになるかも
(もちろん体型が)。

・白酒:「浮世床」前半
マクラでコロナ会見時の都知事をやんわりと諷刺。まったく
ワタクシも同感です。あの、カメラを意識した視線だのポーズだの
には辟易します。
そんなマクラから「浮世床」へ。
「太閤記」を読み始める時の口の形が可笑しい。「その口を見ると
何か言いたくなる」というツッコミも可笑しい。
本読みのくだりで終えました。

・甚語楼:「妾馬」
八五郎が都々逸を唸った後、殿様にせめて「ヨーヨー」くらい言って
ほしいと注文する。次の都々逸の後、さっそく「ヨーヨー」と声を
あげますが、それが謡いのイヨウになっている。可笑しい。
この殿様、実に上品でした。

仲入り
・甚語楼:「錦の袈裟」
仕事がなく一日中家にいる。奥さんもテレワークか何かで一日
家にいる。おかげで自分が普段から家で何もしていないことが
ばれてしまった、というマクラから「錦の袈裟」へ。
与太郎の陽気で破壊的な笑いが痛快です。突き抜けています。
そんな与太郎を仲間達は同じ人間として付き合っています。
今の世の中よりはるかに風通しがいいようで。

・白酒:「化物使い」
何が可笑しいって、隠居が一つ目小僧に向かって言うこのセリフ
ほど可笑しいものがあるでしょうか。
「どっちが目尻かわからない」
白酒師匠の面目躍如。
ノッペラボウに「布団、敷いておくれ」といった後、はっと気がつき
うろたえて言い訳するのも可笑しい。

というわけで、笑い方を忘れかけていたワタクシでしたが、
これまで以上に笑うことができたのでありました。

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