出た、志ん朝師匠のモノマネ!「桂宗助・桂吉坊二人会」を聞く

10月19日らくごカフェ「桂宗助・桂吉坊二人会」の昼の部の 冒頭トーク。毎回、米朝師匠のモノマネなどを織り込んで 大笑いさせてくれます。今回もたっぷり米朝師匠を演じて くれましたが、それに加えて今回はなんと志ん朝師匠まで 登場してしまいました 仙台であった落語会でのこと。 上方からは米朝師匠と宗助さん、東京からは志ん朝師匠と…
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修復されてご利益も倍増?の仏像!「文化財よ、永遠に」展を見る

住友財団が文化財修復の助成を始めて30年になるのだ そうです。それを記念して、これまでに修復した文化財の お披露目を各地の美術館や博物館で展示紹介しており、 東京国立博物館では仏像を中心とした展示会が開かれて います。題して「文化財よ、永遠に」。 地震国日本では仏像はおちおち立っていられません。 能登沖地震や東日本大震災…
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香港デモとイーユン・リー『さすらう者たち』

イーユン・リーの『さすらう者たち』(河出文庫)を読んで いる最中の10月14日、朝日新聞朝刊に「中国市場 香港 リスク」という記事が掲載されました。 それによると、NBAのあるチームのGMが香港のデモを 支持するツイートをしたところ、中国バスケット協会が 抗議し中国で行われたプレシーズンマッチの試合から 中国のスポンサーが下…
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三日連続で同じ常連客に会った落語会

先週はワタクシとしては初めてのことですが、三日連続で 落語会に行ってしまいました。驚いたことに三日とも同じ 常連のグループがいるではありませんか。 自分のことはさしおいて、ひゃあ、この人たちも好きなんだ なあと感心するとともに、傍若無人にしゃべりまくる うるさい人たちなのでちょっと迷惑なのも事実。 そんな人たちと好みが同じな…
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若手中堅は吉坊を目標に!「扇遊・吉坊二人会」を聞く

10月5日の三田落語会昼席は扇遊師匠と吉坊さんとの二人会。 お目当ては吉坊さんです。いや、もちろん扇遊師匠も聞きたい のですよ。でも、相手が吉坊さんでなかったら行ってないで しょう。 それにしても吉坊さん、聞く度に魅力が増しているのに驚き ます。この魅力をワタクシの貧弱な表現力では的確に伝える ことは無理ですが、あえて言って…
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夢のあわいをさまよう残雪『黄泥街』

残雪(ツァンシュェ)の『黄泥街』(白水社版)は、負の イメージの混淆あるいはごった煮です。 たえまなく降る灰や黒い雨、あふれる糞尿、涌きつづける 虫たち、奇怪な病気、爛れる体、崩れる壁・・・。 これらが黄泥街を覆い尽くします。 住人達はおしなべて饒舌ですが、その会話はほとんど かみあいません。実りのない会話ばかりです。 こ…
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品の扇遊、情の雲助、動の一朝、3師を楽しむ

9月22日の「入船亭扇遊を聴く会」と9月27日の「雲助・一朝 二人会」を聞いて本当に心が満たされるとともに、この3師は 現在の東京落語界の屋台骨だなあと実感したのであります。 *「入船亭扇遊を聴く会」(お江戸日本橋亭) 扇遊師匠が3席。いずれも品があり、気持ちのよい風が 吹き抜けていくような爽やかさがありました。 ところ…
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現代の太宰治かしら? 田中慎弥『ひよこ太陽』を読む

一度も読んだことのない田中慎弥さんの、多分最新作と 思われる『ひよこ太陽』を読んでみました。 これは連作短編の体裁をとった長編なんでしょうね。 内容は、売れない作家が毎日鉛筆を握りしめて机に向かう けれど、まるではかどらないその状況の脳内風景を事細かに 綴ったもの、とでもいいましょうか。 さすがにそれだけでは退屈なので、母親…
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認知症の側から世間を見る「空洞の呼吸」。『七つのからっぽな家』を読む

アルゼンチンのサマンタ・シュウェブリン(1978年生まれ) 『七つのからっぽな家』は短編集で、ワタクシにはまるで理解 できないものもあれば、縮んでいく一方の脳にピピッと感応 するものもあります。 そのピピッのほうの代表が「空洞の呼吸」(本書の中では最も 長い)です。 主人公はロラ。高齢の女性のようです。 あと一押しして…
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東京の噺を上方演出で。「二夜連続 桂文我独演会」を聞く

東京の落語のネタの七割は上方から来ているといわれて おります。では東京から上方に行ったネタはないのかと いうと、実はけっこうあるそうです。 たとえば「子別れ」とか怪談の「お紺殺し 雪の戸田川」とか。 この2席を東京の型、上方の型で聞き比べてもらいましょう というわけで、9月19日、20日に「二夜連続 桂文我独演会」 が紀…
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明るく軽妙に三三師2席。「三三・左龍の会」を聞く

9月18日の「三三・左龍の会」、三三さんは軽い噺を2席。 どちらも明るく楽しく、しかも品のある軽妙さで、ほぼ満員の 客席を沸かせてくれました。 当日の番組 ・三三、左龍:トーク 会の前日亡くなった金太郎師匠の奇行について、左龍さんが 一くさり。でもたいへんお世話になったらしい。 ・前座(左ん坊):「から抜け」 ご…
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残酷で切なく格調高い平野啓一郎『マチネの終わりに』

何と残酷で何と切ないのでしょう。小説家はなんでこんなに 残酷な物語を考えつくのだろう。蒔野と洋子がかわいそうで なりません。それにつけても許せないのは三谷早苗、お前だ! といきり立ったというのも、3年前に刊行され今も単行本が 売れ続けているというのに、もう文庫本が出た平野啓一郎 『マチネの終わりに』を、その文庫本で読んだからで…
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鯉昇師匠のマクラは超弩級。「サウスピア駅前寄席」を聞く

ホントにもう何年ぶりでしょうか、久し振りに鯉昇師匠を 聞きました(9/14  サウスピア駅前寄席)。 いやはやマクラの可笑しさは超弩級ですね。本編以上に 笑い転げたのでありました。 当日の番組 ・開口一番(どっと鯉):「金明竹」 この人は何歳くらいなんでしょうか。若いようにも見えたり、 けっこう歳いってるようにも見えた…
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敬意と卓見。南伸坊『私のイラストレーション史』

南伸坊『私のイラストレーション史 1960−−1980』は、 高校、大学、企業とあらゆる入試に落ちつづけた南さんが、 現在の仕事にたどり着くまでを楽しくマジメにかつ鋭く つづった本です。 小学校六年生の伸坊少年はデザイナーになりたいと思う。 それというのも遠い親戚のきれいなお姉さんがデザイナー 志望だったから。 ここらへん…
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最終場面の美しさに感涙。M.ルドゥレダ『ダイヤモンド広場』を読む

書店で平積みされていた文庫が偶然目に入りました。 マルセー・ルドゥレダ『ダイヤモンド広場』(岩波文庫)。 作者も書名も知りません。でも表紙カバーにガルシア・ マルケスのコメントが載っていたのです。 曰く、 「『ダイヤモンド広場』は、私の意見では、内戦後にスペイン で出版された最も美しい小説である。」 これは読まにゃなる…
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驚異の着想が生きる「国境の夜」。ペク・スリン『惨憺たる光』を読む

ペク・スリンの短編集『惨憺たる光』は、何といっても最後の 「国境の夜」が一番です。 数えで14歳になる胎児の話です。なぜそんなに歳を取って しまったかというと・・・ 1981年の春、ママは身ごもったことを知る。時はちょうど 独裁政権が誕生した直後。その権力者は前年、多くの市民を 大虐殺した(光州事件)張本人。ママはつぶやく。…
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「白酒・甚語楼ふたり会」は裏切らない

8月最後の一週間は3つの落語会(定席含む)を聞いて きましたが、それぞれ持ち味があって、いずれも楽しめ ました。 中でも「白酒・甚語楼ふたり会」は滑稽噺に強い二人だけに 爆笑の連続でした。ホント、この会はいつ聞いても笑い 転げてしまいます。木戸銭の安さに申し訳なくなるので ございます。 ・人形町らくだ亭(8/27) …
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差別と巨大な圧力への徒手空拳。蘇童『河・岸』を読む

蘇童の長編の邦題は『河岸』ではなく、『河・岸』です。 間に中グロが入っています。「訳者あとがき」によれば、 河の船の上で暮らす水上生活者と陸上生活者との対比・ 対立を明確にするため、とのこと。(日本語訳2012年刊) 時代は文化大革命のさなか。物語の舞台である油坊鎮にも その影響は押し寄せます。 「階級内異分子」とし…
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フィンランド女性美術家の通過点。「モダン・ウーマン」展を見る

今年は日本とフィンランドとの外交関係が樹立して100年だ そうです。それを記念して東京・国立西洋美術館の常設展の 一角で「モダン・ウーマン ーフィンランド美術を彩った 女性芸術家たち」という企画展が開かれています。 何年か前に東京芸大の美術館でヘレン・シャルフベックを見て、 魅了されたのですが、他のフィンランドの美術家は全然知…
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つげ義春さんの漫画で読みたい、残雪『カッコウが鳴くあの一瞬』

残雪(ツァンシュエ)の短編集『カッコウが鳴くあの一瞬』 は、登場人物たちの意識があちこち飛び交い、会話は噛み 合わない。人と動物、植物たちとが自在に入れ代わり、 世界はシュールな方向にどんどん膨らんでいきます。 これは夢をイメージした小説なんですね、きっと。 そう思って読むと「雄牛」なんて、つげ義春の「ねじ式」の 世界を…
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