「さんま火事」と「しまつの極意」、黒門亭出口で悩む

11月9日の黒門亭第一部で藤兵衛師匠は、ケチな人を扱った
小噺をいくつか紹介した後・・・
長屋36軒の地主はあくどいケチ。長屋の子供たちから炭を
かすめ取ったり、住人をだましてただ働きさせたり。
頭にきた住人達が大家に相談に来る。店子の訴えに大家は
仕返しを考える。
地主は油屋だ、火事を何より恐れている。長屋全員で一斉に
サンマを焼いて、その煙りを火事と思わせるのだ。店の者が
うろたえて大騒ぎするのを見て溜飲を下げよう・・・
めったに聞けない「さんま火事」が聞けてよかったとワタクシは
思ったのであります。
トリの甚語楼師匠「抜け雀」で笑った後、出口へ。出口には
その日のネタを記した白板があります。
何気なく藤兵衛師匠のを見ると何と「しまつの極意」として
あるではありませんか。
レレレ?
「しまつの極意」は米朝師匠やその一門の人で何回か聞いた
ことがあります。全然違う噺ですがな。
東京では「さんま火事」を「しまつの極意」と呼ぶこともある
のでしょうか。どちらも究極のケチで、「さんま火事」の
地主の生き方こそ、まさにあっぱれな「しまつの極意」その
ものですけどね。
念のためネットで調べてもそのことに触れているものは
ありませんでした。
疑問は深まりあーでもないこーでもないと、酒を飲みながら
悩んだがために、けっこうな出費となり、始末のできない
秋の一日となったのでした。

当日の番組
・前座(駒平):「道灌」
10月1日に楽屋入りして前座デビューをしたばかり。
とてもそうとは思えぬ落ち着きぶりでした。

・美るく:「ふぐ鍋」
この旦那と客は、まるで小学校の学芸会なみでした。

・藤兵衛:「さんま火事」(白板では「しまつの極意」)
地主のほうが一枚も二枚も上手ですが、しかしケチな人って、
金を貯めてどうするのですかね。使わないのだから貯めても
ムダなように思うのですが。

仲入り
・小花:太神楽
客までの距離数十センチ、天井も低い。やりにくかった
でしょうが、そこはプロ。たまにわざと失敗して、客を
ヒヤッとさせるとこなんぞ、憎いほど。
喋りも楽しかった。

・甚語楼:「抜け雀」
1文無しの絵師の態度のでかさが際立っておりました。
正直で小心者の亭主も必死で何とかしようとするのですが、
絵師に圧倒されてしまいます。
おまけにおかみさんにまで、眉の下に光っているものは
何だ?と罵倒されます。
絵師が去り際に言ったおかみさんへの批判を伝えると、
わたしのどこが悪いっていうのよ!とわめきます。亭主は
冷静に「そういうところが・・・」
笑ってしまいました。
亭主の日頃の苦労が察っせられます。

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