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zoom RSS 興福寺「阿修羅展」と海龍王寺の素朴仏

<<   作成日時 : 2017/05/13 18:09   >>

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興福寺の国宝館が耐震工事のために一時閉館し、そこに収め
られていた仏像が「阿修羅 天平乾漆群像展」として仮講堂で
展示されています。
この展示がすばらしい。

この展示方法はかつての「西金堂内陣の宗教空間イメージを
一部試みに視覚化する」というねらいだそうですが、見事な
効果を生んでいると感じました。

仮講堂は奥行きはあまりありませんが、なにしろ横に長い。
その横長のステージ(?)中央奥に阿弥陀如来坐像を据え、
四隅を四天王が守っています。
阿弥陀様の左右には梵天と帝釈天、さらにその横に阿形と
吽形の金剛力士像。
ステージ前方には阿修羅をはじめとする八部衆と十大弟子
(のうち6体)が並び、阿弥陀様の前には天燈鬼と龍燈鬼が
健気に立っています。
そして中央一番前には華原馨が厳かに設置されています。

仏像とワタクシたちの間に仕切りのガラスはありません。
壮観です。思わず息をのみます。見とれてしまいます。

人気者の阿修羅も特別扱いされていません。1メンバーとして
自然体で立っています。

ねらい通りの荘厳な宗教空間が現出しています。
空気がキーンと引き締まっています。

ただ一つだけ難点があります。
太い柱が4本(2本ずつが肩を寄せ合うように位置している)、
ステージの前に立っているのです。
そのため、全体を見ようと後ろに下がると、何体かは柱の
陰に入ってしまうのです。これがちょっと残念です。
もちろん、柱がなければ屋根が落ちてくるのでしょうから、
文句は言えませんけど・・・

いい雰囲気にうっとりとしているときに、小学生高学年と
思われる団体が2つドドドドーッと続けて入ってきました。
ウエッと思ったのですが、心配には及びませんでした。
彼ら彼女らは仏像のほうに顔を向けもせず、当然立ち止まる
こともなく、そのまま通過してくれました。2団体とも。
ただの歩行練習だったのかな?
やれやれ。
数分(もしかしたら数十秒?)でいなくなってくれたので
ほっとしたのですが、しかし、この中にはみうらじゅんさんの
ような小学生は一人もいなかったのかと、いささか残念でも
ありました。
氏なら立ち止まって1時間くらいは眺めていたことでしょう。
それにしても、フツーの小学生を何もこんなところに連れて
こなくてもいいのではないでしょうか。

ところで、この豪華絢爛壮麗なる興福寺の諸仏の対極にある
ような仏像群を海龍王寺で見ました。
有名な十一面観音立像が公開されているので行ったのですが、
ワタクシが感激したのはそちらではなく、先代住職が彫った
四国八十八か所の本尊です。

みんな小さいものです(高さ10センチからせいぜい20センチ弱
くらい?)。いかにも素人が彫った素朴仏です。
目や口は一本の筋彫で表わして、衣文線も筋を入れている
だけです。
おもちゃのような仏像です。
ところがですね、これが何ともいえない味わいがあるのです。
みんなやさしいお顔。楽しげな表情。
とっても雰囲気がいいのです。
彫った人の人柄が出るのでしょうか。

お寺の人に、先代ご住職は彫刻の先生について学んだのですか
と訊くと、独学とのこと。お寺の仕事の合間に彫ったので、
八十八体彫るのに何年もかかったそうです。
ものすごく味わい深いですねというと、にっこりして「そう言って
くださる方が多いのですよ」

いいものが拝見できました。できることならどれか一体持って
帰りたいくらいでした。せめて写真でも撮れたらなあ。

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