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zoom RSS 大らかな「夏泥」。「左龍・甚語楼二人会」

<<   作成日時 : 2017/07/09 14:56   >>

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7月7日の「左龍・甚語楼二人会」(お江戸日本橋亭)、
トップバッターの甚語楼師匠は、マクラで窃盗(泥棒)の話を
始めました。
同じ窃盗でもいくつかジャンルがあって、高等技術者のスリ、
留守宅専門の空き巣、家人が寝ているところに忍び込むもの、
家人が在宅でかつ起きているところに忍び込むもの、など。
窃盗のプロたる者、他のジャンルには手を出さないのだそうです。

というようなマクラから「夏泥」へ。
この泥棒は空き巣専門のようです。ところが家人(大工)がいたので
びっくり。
やっぱり空き巣専門は人に慣れていないのですね。凄んでみたり
弱気になったりが可笑しい。小心さに笑いが止まりません。

大工に金を巻き上げられた泥棒が「もう金はない」と財布を逆さに
して見せますが大工は見逃しません。財布の隅をつまんでいる指で
硬貨も一緒につまんでいることを鋭く見抜きます。
演技力たっぷりに攻めまくる大工と、防戦一方の泥棒との対比が
可笑しいのなんのって。
そして、最後に、泥棒は悔し泣きしながら襟に縫い込んでいた
1円札まで差し出してしまう。

ワタクシはこの泥棒に同情を禁じえませんが、しかし、いくら鍵を
かけていないからといって、金がありそうもないこんな貧乏長屋に
忍び込んでしまう泥棒も泥棒だ。
泥棒界での出世の見込みなし。

それにしても、甚語楼師匠うまい。大工の手練手管、泥棒の気の良さ、
小心さなどなど、繊細にして大らかな口演でした。
あんこがたっぷり詰まった大福のような存在感がありました。

当日の番組
・対談
先週聞いた「三三左龍の会」では三三さんが主にしゃべっていましたが、
この会では左龍さんが話をリードしておりました。三三さんには
気後れしているのでしょうか。

・前座(ぐんま):「たらちね」
白鳥の弟子だそうです。弟子はやっぱり新作ではなく「古典」から
習うのですね。

・甚語楼:「夏泥」

・左龍:「佃祭」
先週聞いたばかりだあ。
声だけじゃなく、童顔なのがやや損をしているように感じます。
って、先週と同じ感想しか書けません。

仲入り
・左龍:「たがや」
面白いことは面白いのですが、何かもう一つ盛り上がりに
欠けるように感じました。たがやの啖呵とか、武士の迫力とか。
でももしかしたら、全体を軽めに仕上げる狙いがあったのかな。

・甚語楼:「突き落とし」
この噺はどうも後味が悪い。
こういう目に合うのが、例えば、歌舞伎町のぼったくりバーの
悪質な客引きかなんかだったら、すっきりして面白いのでしょう
けどね。

のどに魚の小骨が引っ掛かったような違和感はありますが、
甚語楼師匠の口演は、登場人物たちを表情豊かに表現して
楽しませてくれました。
噺の終わりのところで、「翌日も品川で同じことをやって大しくじりを
した」という後日談を付け加えていました。これでちょっと救われた
気分になりました。
演者のほうもこの噺は気が引けるのかもしれない。

ところで、品川で大しくじりをしたというのは、あっちにはお歯黒ドブが
ないからかな?

次回(11月)も行こう。

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