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zoom RSS 至近距離の喜び。「奈良西大寺展」を見る

<<   作成日時 : 2017/04/23 18:15   >>

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三井記念美術館の「奈良西大寺展」で展示されている仏像は、
小ぶりなもの以外は台座なしです。
奥行きのない展示ケースなので台座が入らないのでしょうね。
まあ、台座の上で立ったり座ったりしているのが本来のお姿
なのでしょうが、しかし、そのおかげで仏様をガラス越しとは
いえ、間近で拝することができます。
しかも、明るい。よく見えるのです。たいへんありがたいことで
ございます。

西大寺は何度か行っておりますが、本堂も四王堂も愛染堂も
薄暗くて、肝心の仏様がよく見えませんでした。「もうちょっと
明るくしていただけませんかねえ」とお願いするわけにもいかず、
いつも歯がゆい思いをしておりました。

それが今回、美術館のきちんとした照明の下で誇らしげに、
あるいは恥ずかしそうに立ったり座ったりしておられる。
西大寺で味わった欲求不満が一掃された思いがするので
ございます。

ありがたみという点ではもちろんお寺にはかないませんが、
じっくり眺めるという点ではやはり美術館なのでございます。
今回は壁沿いの展示ケースの中なので側面や背面から
眺めることはできませんが、仏像は本来正面から拝するもの
ですから、不満はございません。(涙)

展覧会名称は「奈良西大寺展」となっておりますが、サブ
タイトルに「叡尊と一門の名宝」と謳っております。叡尊の
弟子筋に当たる僧が関係したお寺からもたくさんのお宝が
出陳されています。
横浜の称名寺や鎌倉の極楽寺も一門ということを今回
初めて知りました。

会場には法具や仏具、舎利塔などなど多数の「名品」が展示
されていますが、ワタクシはそれらはパスし、仏像中心に
拝見させていただきました。

もっとも驚いたのは西大寺の「塔本四仏坐像」のうちの
「阿弥陀如来」です。
四体のうち「釈迦如来坐像」(東博寄託)とこの阿弥陀様との
二体が展示されています。
この阿弥陀様はお寺でも見ましたが、前述のように薄暗くて
よく見えませんでした。それが明るいところで、しかも至近
距離から拝見して驚いたの何のって。

何という涼やかで見目麗しきお方でしょう!
頬から口元にかけてのふっくらとした柔らかさ、滑らかさ、
その美しいこと。そして下唇のセクシーさ。

隣りの釈迦如来のお顔は金箔にたくさんのヒビが入っています。
また、眉と目がつり上がり気味で、全体にきつめの印象が
あります(もちろん、こちらも立派なお顔ですよ、念のため)。
それに比べて阿弥陀如来は金箔の状態もよく、眉はなだらかに
円を描いており、目も水平に近い。そのため全体が柔らかく、
おだやかな美しさです。
ホント、見とれてしまいます。

西大寺の「文殊菩薩騎獅及び四侍者像」は人気のある
御一行様ですが、今回はそのうち文殊と善財童子、最勝老人の
3体がお出ましになられています。
文殊は獅子から降りて、本人だけがケースの中に座っています。
間近です。ガラスに目(メガネ)をくっつければ40センチくらい
でしょうか。よく見えます。
髷も見事に彫られています。衣には彩色が残っているのも
確認できました。

そして、善財童子クン!
何という可愛らしさでしょう。無垢で純真でひたむきな姿です。
玉眼が効果的です。澄んだ目が溌剌とした利発さを感じさせます。

最勝老人はもうけっこうなお年と見えます。こんなんで文殊に
付いて行けるのかしらと心配になります。
文殊はこの老人を獅子に乗せるべきじゃないのだろうか?

文殊菩薩は奈良の法華寺と鎌倉の極楽寺からも出張されて
おります。極楽寺のは美少年です。
でも優雅さという点では法華寺ですね。

京都・岩船寺の普賢菩薩は小ぶりなので象に乗ったまま
ケースに入っています。
この普賢様は好きなのでじっくり眺めておりました。そのために
気がついてしまいました。
なんという胴長!うーむ、日本人の体型に合わせたのでしょうか。
でもまあ、それもまた一つの愛敬です。

展覧会の目玉の一つ、西大寺の愛染明王は蓮華座のハスの
花びらの見事さに目が釘付けになりました。こんなにすばらしい
ハスだったのか。

白毫寺の太山王坐像の巨大さに驚き、不退寺の地蔵菩薩の
耳の下の蜘蛛の巣のようなゴミが気になったり、などなど立派な
仏像を堪能できた展覧会でございました。

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