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9月29日のビクター落語会・第9回夜席のプログラムは・・・ 前座(柳亭市朗「狸のお礼」) 柳家さん喬「時そば」 柳亭市馬「禁酒番屋」 春風亭正朝「目黒の秋刀魚」 柳家さん喬「井戸の茶碗」 三者三様それぞれの持ち味を出して、楽しませてくれました。 一番聴き応えがあったのはやはり「井戸の茶碗」。 この話、先月は正朝で聞いたばかり。もちろん正朝よりは正統派の語り。 くず屋を重要な存在として扱った演出が、場内をほろりとさせました。 もちろんくすぐりも忘れない。直前にやった正朝の「目黒の秋刀魚」の セリフを細川の殿様に語らせるなど、なかなか憎い心配り。 その「目黒の秋刀魚」は、正朝の軽みとおちゃらけがほどよく混ざり、 まあこんなもんですかね。まじめな落語の合間に、こういう芸風の噺が 入ると、息抜きになってちょうどいい。バラエティも豊かになるし。 ただ、常に笑っているような表情がちょっと気になります。演者が笑っては いけませんて。円楽と同じになりまっせ。 「禁酒番屋」は小さん直伝なんでしょうね。小さんの録音に笑い転げた ことがあります。それに比べると、市馬はいまいちおかしさに欠けました。 噺の振幅が足りなかったのかなあ。人物の描き方がみんな中庸すぎた? この噺はもっと大げさに演じてもいいのではないでしょうか。 「時そば」は、簡単なようで、しかし実は、演じ方によってはものすごく 難しいのではないかと思ってしまう。 特に、マネをして失敗する人物のセリフと動作の関係がわざとらしく ならないようにというのが、私の希望。(特に塗りばし、汚れたどんぶりの 箇所) さん喬は、ちょっとわざとらしくなりすぎた。もっと自然な感じだったらなあ。 というわけで、いくつか不満はありましたが、全員おおらかな雰囲気の 語り口で、楽しい2時間半を過ごせました。 12月の特別公演、どうしようかな。 |
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