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1月21日内幸町ホールで「東京で桂都丸を聞く会」を 聞いた。 都丸は「宿題」(桂三枝作)と「仔猫」の2題。 「宿題」はよく出来た作品で、それなりに 笑わせてもらった。 現代の受験勉強の、現実離れした内容に対する 批判も盛り込まれて納得するところ大だ。 しかし新作の例に漏れず、ストーリーのみを追った ような内容で、登場人物にどうしても厚みが出ない。 新作落語がストーリーよりも人間を描くようになったら、 もっと面白くなるだろう。 その中からいくつかが、古典として残っていくだろう。 それにしても、三枝の作品は、登場人物の口調が みんな同じになってしまうのはなぜなんだろう? 「仔猫」は後半怪談噺になるが、背中がゾクゾクと いうところまでは行かなかった。 若いときの米朝(東芝EMIの録音)とはやはり差が ある。 まあ米朝と比べるのは酷だが、主人と番頭、若いもの たちの描き分けがいまいちのため、話に奥行きが 出てこない。そこらへんがちょっと歯がゆい。 都丸を生で聞いたのは初めて。ところどころ(特に 「仔猫」)に師匠桂ざこばの表情やしぐさ、語り口に そっくりなところが出ていた。 しかしざこばよりは面白かった。 「宿題」のマクラでの、大阪弁とイタリア語との類似性など 面白かった。(マッタリーナ、ドイタリーナ) 今年、噺家生活30周年とのこと。ざこばの壁をドカーンと 突き破って、体格に見合った大物になってほしい。 ゲストは喜多八。「やかんなめ」を好演。 得意のネタなのか、間合いや語り、表情などおかしくて 涙が出るほど笑ってしまった。 いつもながらの「虚弱体質」的マクラもおかしく、独自の 世界を作り上げているように思う。 この日一番の収穫。 内幸町ホールは180席程度のこじんまりとしたホールで、 前の席とのスペースも十分あり、なかなかいい雰囲気。 落語を聞くには最高の場所かもしれない。 この日は残念ながら7割くらいの入り。みんな常連の ようだった。 ここが満員になるくらいの実力と人気をツケタリーナ。 |
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